お知らせ」カテゴリーアーカイブ

生物系大学院生の Yee Wah Lau さん(ライマー研究室)、ライマー・ジェームス(James D. Reimer)准教授らが記載した八放サンゴの一種 Hana hanagasa が、「The top-ten marine species of 2018」に選出されました。「The top-ten marine species」は、海洋生物の世界的データベース「WoRMS (World Register of Marine Species)」の委員会が毎年作成するリストで、その年に新たに記載された海洋生物の中から特に注目すべき10種を選定したものです。海洋生物の新種記載は毎年2,000程度もあることから,このリストへの記載は世界的注目度の高さを示すものと言えます。

リンク:WoRMSプレスリリース(英文)Hana hanagasa 記載論文(英文) Lau et al. (2018)

本実習(進化生態学特別実験III)は台湾の中國文化大學と合同で行う学部生(2〜4年生)対象の国際教育プログラムで、H31年度で4回目を迎えます。今回は、2019年8月14日(水)〜 8月20日(火)の7日間、台湾(特有生物研究保育中心・低海抜試験場)での実習と、高美湿地(台中市)や鹿港(彰化県)でのエクスカーションを予定しています。登録に先立って、2019年4月9日(火)12:00より、理528室 理427室(2019年4月1日訂正)で説明会を行います。受講希望者は必ず参加してください。やむを得ず説明会に参加できない場合は、事前に伊澤か傳田まで連絡してください。

生物系の栗原晴子助教が、2019年度Pew海洋保全フェローシップ受賞者に決定しました。本賞は、世界中で海洋環境や保全に関係する仕事をしている研究者の中から選ばれるもので、2019年度は8名が受賞しています。本賞は1996年から始まり、過去172人の受賞者がおりますが、日本からは4人目の受賞者となります。本賞を受賞すると3年間、研究助成を受けることができ、その成果を社会へと還元し、海洋環境の保全の向上に貢献することが求められます。

受賞者一覧(英文)はこちらです。

<抜粋>
Haruko Kurihara, Ph.D.
Kurihara will work to reduce the vulnerability of Japanese coastal ecosystems and marine fisheries to ocean acidification caused by climate change by identifying ways to increase their resilience.

栗原晴子 博士
栗原は、気候変動による海洋酸性化に対する日本の沿岸生態系および海洋漁業の脆弱性を低減すべく、それらの回復力を増強する方策を探ろうとしている。

2019年2月21日、平成30年度海洋自然科学科生物系の卒業研究発表会が大学会館3階で開催されました。
今年は総勢43名の学生がポスター発表を行い、それぞれ、工夫を凝らしたポスターの前で
1年半に渡る研究の成果を、生物系教員や学生さん、研究員の方々に向けて発表しました。

 

発表会場の様子

琉球大学理学部および生物系では、学部生を対象とした複数の国際交流プログラムを実施しています。今回、2018年に行われた「済州大学自然科学部(韓国)との学生交流プログラム」ならびに「中国文化大学(台湾)との国際合同実習」について、参加した学生による報告会を開催いたします。多数の皆さんの参加をお待ちしております。

日時
11/16(金)5限

場所
理学部114室
 
 
 

博士研究員の小林峻さん(生物系・伊澤雅子研究室)が、平成30年度日本植物学会若手奨励賞を受賞し、9月14日から16日に広島で開かれた日本植物学会第82回大会において、表彰式に出席し、受賞講演を行いました。受賞研究タイトルは、「哺乳類媒植物ウジルカンダの送粉者の地域変異」です。送粉生態学の中でも研究が少なかった哺乳類による送粉生態の研究に取り組み、裂開という特殊な送粉メカニズム、花の構造と哺乳類の関係、送粉者シフトを明らかにし、未調査の東南アジアでは、コウモリ類以外の非飛翔性哺乳類に送粉を依存する植物が潜在的に多数あると推定した一連の研究成果が評価されました。

2018年9月2日から8日までの7日間、琉球大学農学部附属の与那フィールド(国頭村)において、中國文化大學理學院生命科學系(CCU)と琉球大学理学部生物系の学部生を対象とした国際合同実習を行いました。今回のテーマは、“ヤンバルクイナによる環境利用”。生物系から13名、CCUから15名の学部生と、生物系2名、CCU 2名の教員(Liao, Chi-Cheng先生、Chen, Yi-Huey先生)、5名のTA(中西希さん、小林峻君、大河原陽子さん、野澤文人君、Cheng, Yuan-Cheng君)、台湾特有生物研究保育中心のLin, Yu-Hsiuさんが参加しました。

実習の様子は こちら(PDF)からご覧いただけます。

2018年8月13日 プレスリリース

琉球大学の研究者を含む国際的な科学者チームによると、サンゴ礁の構築を可能にするサンゴ類と、微細藻類間の相互関係は、これまでに想定されていたよりもかなり古く多様である。チームの研究では、サンゴ類と藻類の共生関係は、長い歴史の中で数多くの気候変動に耐えており、少なくとも一部は現代の地球温暖化にも耐える可能性が高いことが示唆された。

「過去の推定では、5000〜6500万年前にこれらの共生関係が開始されました。」と、ペン・ステート(米国)准教授であるトッド・ラジュネスは語る。 「しかし我々の研究では、近代のサンゴと共生藻類は、恐竜の時代から約1億6000万年前からずっと長く共生関係を持っていたことを示しています。環境変動によるそれぞれの厳しい局面の後、サンゴ類と共生藻類は、幾度も回復してきました。」とラジュネス准教授は語る。

微細藻類は、一般的に褐虫藻(渦鞭毛藻科 Symbiodiniaceae)として知られており、太陽光からエネルギーを獲得し、多様な海洋生物に利用されている。また、褐虫藻は経済的価値の高いサンゴ礁を構成するサンゴ類の細胞内に住んでいることが知られている。

研究チームは、DNA配列、系統解析、ゲノム比較などの遺伝的証拠を用いて、微細藻類の起源となる年代を算出した。彼らは、微細藻類が以前までの理解より、はるかに多様であることを明らかにするために、分子系統学的な解析結果に沿って、光学顕微鏡と電子顕微鏡を使用し、形態形質を比較する古典的な形態学的手法を用いた。その結果は、2018年8月9日に Current Biology という科学誌にオンラインで掲載された。

琉球大学のライマー・ジェイムズ准教授は、「多くの研究者がこれまで、褐虫藻はただ一つの属に集中していると考えてきました。 遺伝的手法を用いて、我々は、渦鞭毛藻科が、実際には少なくとも15属によって構成され、世界中で数百もしくはおそらく数千種を含んでいるという証拠を提供する。この新しい論文では、属数は1から7に増加し、さらに少なくとも8つの未記載属の可能性があることを明らかにしました。』と話し、これは重要だと彼は説明した。なぜなら、いくつかの共生藻は、他のものよりも環境変動に強いからである。このチームは、十年近くに渡り、褐虫藻の分類の見直しを行ってきた。

また、この論文の他の著者には、米国、韓国、サウジアラビアの大学の研究者が含まれている。

論文タイトル
Systematic Revision of Symbiodiniaceae Highlights the Antiquity and Diversity of Coral Endosymbionts

掲載雑誌
Current Biology
URL: https://doi.org/10.1016/j.cub.2018.07.008

著者
Todd C. LaJeunesse(1), John Everett Parkinson(2), Paul W. Gabrielson(3), Hae Jin Jeong(4,5), James Davis Reimer(6), Christian R. Voolstra(7) and Scott R. Santos(8)

1. Department of Biology, The Pennsylvania State University, 208 Mueller Laboratory, University Park, PA 16802, USA
2. Department of Integrative Biology, Oregon State University, 3029 Cordley Hall, Corvallis, OR 97331, USA
3. Herbarium and Biology Department, University of North Carolina-Chapel Hill, Coker Hall, CB 3280, Chapel Hill, NC 27599, USA
4. School of Earth and Environmental Sciences, College of Natural Sciences, Seoul National University, Seoul 151-747, Republic of Korea
5. Advanced Institutes of Convergence Technology, Suwon, Gyeonggi-do 16229, Republic of Korea
6. Molecular Invertebrate Systematics and Ecology Laboratory, University of the Ryukyus, 1 Senbaru, Nishihara, Okinawa 903-0213, Japan
7. Red Sea Research Center, Division of Biological and Environmental Science and Engineering (BESE), King Abdullah University of Science and Technology (KAUST), Thuwal 23955-6900, Saudi Arabia
8. Department of Biological Sciences and Molette Laboratory for Climate Change and Environmental Studies, Auburn University, 101 Rouse Life Sciences Building, Auburn, AL 36849, USA

問い合わせ先
ライマー・ジェイムズ
琉球大学理学部海洋自然科学科 生物系・准教授
e-mail: jreimer@sci.u-ryukyu.ac.jp
電話:090-7294-9279

 

 

写真1 西表島のサンゴ礁。褐虫藻は経済的価値の高いサンゴ礁を構成するサンゴ類の細胞内に住んでいる。
Photo credit: James Reimer

 

写真2 サンゴ類および他の無脊椎動物は、一般に褐虫藻と呼ばれる丸い金色茶色の微細藻類の高密度集団を含む。 典型的なサンゴ類は、サムネイルのサイズの組織の領域に1〜数百万個の共生細胞を有するであろう。
Photo credit: Todd LaJeunesse

7月23日〜8月1日 生物系の大学院生(5名)と教員(2名)が台湾・インドネシア・タイの4大学と本学が合同で実施している野外実習に参加しました。今年の実習は台湾の2大学が主催し、台湾の緑島と福山植物園で行われました。講義実習は全て英語で進められ、4カ国の学生が協力して課題に取り組みました。

 

緑島のタイドプールで見つかった不明種について議論する学生たち

 

早朝バードウォッチングをおこなう参加学生たち

 

緑島の台湾中央研究院海洋研究所での集合写真

 

福山植物園の山中で行動実験に用いるクモの巣を探す学生

 

採取した植物がCAM植物かどうかを判定する為に、組織混濁液の滴定をおこなう学生たち

このたび、大学院博士後期課程・海洋環境学専攻(生物系)の Giun Yee Soong さん (マレーシア出身, D1)、Maria Eduarda Alves dos Santos さん (ブラジル出身, D3)、博士前期課程・海洋自然科学専攻(生物系)の濱本耕平さん(M1)の3名(いずれも James D. Reimer 研究室)が国際的な助成金を獲得しました.

1. Giun Yee Soong さん
Malacological Society of London Travel Award
For the attendance of the internal morphology of nudibranch training workshop
At California Academy of Sciences, California, US
In September 2018
£297


ウミウシ Goniobranchus tinctorius (Soong さんの研究材料)

2. Maria Eduarda Alves dos Santos さん
2018 Graduate Fellowship Award by the International Society for Reef Studies
Project Title: Sibling zoantharians: Connectivity and associated zooxanthellae
US$2500
To be conducted at Hawai’i Institute of Marine Biology and University of the Ryukyus

Santos さんがスナギンチャク類を採取している写真(上下とも)

3. 濱本耕平さん
Selected to attend Red Sea Summer Program at KAUST
Award: All costs for round trip to KAUST from Okinawa, and all fees while in KAUST covered.
(濱本さんはKAUST[キング・アブドゥッラー科学技術大学,サウジアラビア]にて開催されるサマーインターンシップに応募し、60倍の競争率の後に合格しました。このインターンシップは、紅海の特徴的な環境を対象に、生物学の基礎を学ぶ目的で開催されており、本学からの学生の参加は初めてです。)


サマーインターンシップのポスター

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