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Sir Tim Hunt先生による特別講演を開催

 ノーベル生理学・医学賞を2001年に受賞されたティム・ハント先生(Sir Tim Hunt, FMedSc, FRS)の特別講演が、平成29年12月14日に理系複合棟で行われました。琉球大学の若者向けに「Seeing something impossible: Stumbling on the secret of the cell division」の題目で、科学の面白さと発見の歴史についての講演が行われました。当日は、理学部の生物系一年次学生も参加して、さながら、ノーベル賞受賞者による「琉大白熱サイエンス講義」となりました。講演後の質疑も全て英語で行われ、貴重な国際ハイスタンダード講義となりました。最後に、琉大の科学を目指す若者にメッセージを残されました。

”Keep your eyes on the horizon, but your feet on the ground”
Sir Tim Hunt
14th December 2017

講演中のハント先生

 

受講生からの質問を受けるハント先生

 

琉大生へのメッセージ

 

講演後に行われた学生との懇談会

 

 ティム・ハント先生(Sir Tim Hunt, FMedSci, FRS)は、1943年生まれのイギリスの生化学者です。ウニの細胞周期と同期して増減するタンパク質を見いだし、これを1983年にサイクリン(cyclin)と命名されました。その後、サイクリンはリン酸化酵素(キナーゼ)と複合体を形成して細胞周期を制御していることが証明されました。これが多くの生物で共通の細胞周期制御のメカニズムであることがわかり、細胞学、生化学を中心とした生物学全体の発展に大きく貢献されました。サイクリン発見の業績により、Leland HartwellとSir Paul Nurseとともに、「Discoveries of key regulators of the cell cycle(細胞周期の制御因子の発見)」の功績によって2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

略歴
1943年 イギリス、ネストン生まれ
1964年 ケンブリッジ大学卒
1968年 ケンブリッジ大学博士課程修了
1991年 英国癌研究基金クレラ・ホール研究所
2002年 Cancer Research UK

受賞歴等
1978年 欧州分子生物学機構(EMBO)会員
1991年 王立協会会員(FRS, Fellow of the Royal Society)
1998年 英国医学院会員(FMedSci, Fellow of the UK’s Academy of Medical Sciences)
1999年 米国科学アカデミー外国人会員
2001年 ノーベル生理学・医学賞
2006年 ロイヤル・メダル

琉球大学理学部および生物系では、学部生を対象とした複数の国際交流プログラムを実施しています。今回、2017年に行われた「済州大学自然科学部(韓国)との学生交流プログラム」ならびに「中国文化大学(台湾)との国際合同実習」について、参加した学生による報告会を開催いたします。多数の皆さんの参加をお待ちしております。

日時
11/17(金)5限

場所
理学部114室

「生物塾」は、生物系1、2年次の学生さんたちに研究活動を体験してもらう企画です。4年次、M1、M2 の先輩たちがリーダーとして、一緒に研究プロジェクトを進めます。来る12月、2017年の生物塾についての成果報告会を開催いたします。学部生、院生の皆さんの参加をお待ちしております。

日時
12/8(金)5限

場所
理学部114室

第2回おきなわマリンサイエンスワークショップ(主催:おきなわマリンサイエンスネットワーク)が下記の通り開催されます.海洋自然科学科教員による,本学の海洋研究プロジェクトの紹介などもあります.ぜひご参加ください.

日 時: 2017年10月27日(金)9:45 – 17:15
場 所: 琉球大学 50周年記念館 多目的室

プログラム(PDF)

海洋自然科学科生物系で行っている『千原キャンパス生物写真コンテスト』も今年で第6回を迎えました。今回は募集開始が遅くなってしまいましたが、例年通り、千原キャンパスで見られる生き物を対象にした、生物系の学生による生物写真コンテストを開催します。千原キャンパス内で撮影した写真であれば、撮影年、季節は問いません。

近年の傾向として、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラで撮影された作品が増えてきました。1眼レフのカメラが無くても大丈夫! 遠慮なくどんどん応募してください。

応募に関する詳細は、理528室前に設置している応募要項で確認してください。応募要項は、下記のサイトからダウンロードもできます。学生の皆さんの積極的な参加をお待ちしています!!

2017 琉大キャンパス Biodiversity マラソン実行委員会

 

第6回写真展応募要項をダウンロード(PDF)

 

2017年9月15日~9月18日に北海道大学函館キャンパスにて開催された2017年度日本魚類学会年会にて、理工学研究科博士前期課程1年の林希奈さん(Reimer研究室)らによる「沖縄島西海域におけるクマノミ類の多様性に影響を与える要因」(発表者:林 希奈,James D. Reimer,立原一憲)が優秀口頭発表賞を受賞しました。

左が林希奈さん,右は林さんの同期で,最優秀口頭発表賞を受賞した小林大純さん(琉球大学熱帯生物圏研究センター).

 今からちょうど1年前、大分県佐伯市にある佐伯鶴城高校科学部との交流について報告しました。今回はその続報です。
 佐伯市蒲江は、マメ科の木性つる植物であるカマエカズラ(ウジルカンダ)の分布北限地です。この植物の生態に興味を持った同校科学部の生徒達は、顧問の清水美記先生の指導のもと、様々な調査・研究を行ってきました。一連の研究は高く評価され、2016年に行われた第57回高文連科学専門部科学クラブ研究発表大会におけるポスター発表で「最優秀賞」を受賞したのを皮切りに、翌2017年には福岡で行われた九州大会、宮城県で行われた全国総合文化祭にも出場しました。
 我々は2011年よりカマエカズラの送粉生態を研究してきましたが、その中で、佐伯鶴城高校科学部との交流が始まりました。その交流は現在も続いています。今回も同校を訪れ、科学部の生徒達とカマエカズラについて意見交換を行ってきました。
 科学部の生徒達は現在、カマエカズラの蜜の成分、発芽の性質について研究を行っています。これまで先輩達が行ってきたことを土台にし、そこからさらに自分達の興味に沿って研究を発展させ、確実に前進している様子がよくわかりました。1年前よりもさらに熱心さを増した眼差しを見て、頼もしさを感じるとともに、今後もこの好奇心を失うことがないようにして欲しいと強く感じました。

試作したポスターの前で佐伯鶴城高校科学部のメンバーと記念撮影

福地順さん(生物系4年次,今井秀行研究室)らによる小型エビ「アキアミ」に関する研究成果が,沖縄タイムスで紹介されました。

詳しくは,下の記事(沖縄タイムス社より許可を得て掲載)を御覧ください。

 

 2017年2月6日(水)、ツシマヤマネコの生態調査のために生物系動物生態学研究室が設置した自動撮影カメラで、国内絶滅種のカワウソの動画が撮影されました。日本のカワウソは明治時代までは全国に生息していましたが、その後分布は減少し、最後に残った四国でも1980〜1990年代に絶滅したとされています。今回の記録は高知県で1979年に最後のカワウソ生体が確認されて以来、国内で38年ぶりのカワウソ生体確認です。

 今の所、対馬で生き残っていたものか、韓国から泳いで来たものか、人為的に持ち込まれたものなのか、いろいろな可能性が考えられます。今後、糞等が見つかれば糞中のDNAからどのような個体がどのくらいいるのかということや、個体の由来がわかってくると思います。(生物系・伊澤雅子教授)

 カワウソ動画はこちらでご覧いただけます(琉球大学公式ウェブサイト,2017年8月17日プレスリリース)。

 2017年8月19日から25日の7日間、台湾の新北市新店区にある中國文化大學・華林実験林場において、学部生を対象とした国際合同実習(International Joint Course: Field Biology)を行いました。2回目となる今回は、琉球大学理学部生物系から学生13名、教員2名(伊澤・傳田)、TA1名(小林博士)、中國文化大學自然科学部生命科学系から学生11名、教員2名(Liao先生、Chen先生)、TA3名(Cheng君、Hsieh君、Yehさん)が参加しました。

2017年8月19日(土)〜22日(火):いざ台湾へ、そして華林実験林場で
 19日、台湾に到着した学生達は、すぐに5つのチームに分かれ、空港を後にしました。夕方4時に華林実験林場に集合するまでは自由時間。台湾と日本の学生が親睦を深める、大事な時間です。


空港到着後にまずグループ分け


華林実験林場で歓迎会

 翌20日の午前中は講義。Liao先生による台湾北部の植生の話を皮切りに、国立嘉義大学から応援に駆けつけてくれたLu先生による花粉の話、中國文化大學のHsieh博士による昆虫の話、などなど。午後は、今回のテーマ Who bring pollen of this flower? について方法の説明を聞いた後、グループごとに対象の植物を決め、花や訪花昆虫の観察を開始しました。いよいよ実習のスタートです。夜には野外観察会も行いました。


Liao先生による講義


野外で訪花動物の観察


室内で花や昆虫の観察


夜の観察会

 20日の好天とは打って変わり、21日は台風の影響で時折激しく雨が降る悪天候。雨の合間を縫って野外観察をしながら、採集した昆虫の同定や、花粉の観察、インターバル撮影データの解析などを行いました。22日は早めに中國文化大學に戻り、データ整理と発表会に向けた準備を行いました。どのように話を組み立てるか、どんな議論を行うか。学生達も、この時ばかりは真剣(?)な表情です。緊張した作業が続く中、夜には伊澤先生達が華林実験林場に仕掛けていた自動撮影カメラの映像を見せてもらいました。なんと7種類もの哺乳動物が撮影されており、改めて台湾の生物多様性の高さに驚かされました。



真剣な表情でデータ整理が続く

 

2017年8月23日(水)〜25日(金):プレゼン、亀山島、そしてさよなら
 23日午後、いよいよ発表会の時が来ました。どのチームも全力を尽くしてのプレゼンです。発表後には質問も多く飛び出し、活発な発表会となりました。そのご褒美というわけではないですが、この日の夜は自由時間。学生達は連れ立って夜市に出かけ、とても楽しい時間を過ごしたようです。


グループ1


グループ2


グループ3


グループ4


グループ5


会場からは多くの厳しい(?)質問が…

 翌24日は宜蘭県の烏石港からボートに乗り、亀山島を訪れました。1時間ほどの短い滞在でしたが、島の歴史や自然などについて説明を受け、楽しい時間を過ごすことができました。次に訪れた博物館では興味深い展示を観覧し、充実した時間を過ごしました。このツアーを実施するにあたっては、大変多くの方々のお世話になったとのことです。関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。


いざ亀山島へ


“亀の尾”付近から台湾本島を望む

 大学に帰り着いたのは夕方4時。今日はさよならパーティーです。パーティーの最初に、修了証書の授与と、昨日行った発表の優秀賞の表彰が行われました。賞をもらったチームの皆さん、おめでとうございました。残念ながら賞に漏れたチームも、素晴らしい発表でした。パーティー本番では、台湾と日本の学生が食事をしながら語り合う姿に、この実習の成果を実感することができました。また、昨年の実習に参加した学生や、これまでにお世話になった先生達が訪ねてきてくれたことも、この実習の締めくくりに花を添えてくれました。

 実習最終日。飛行機の時間までは自由時間。楽しさのあまりか集合時間に遅れて怒られてしまいましたが、無事に予定していた日程を終了することができました。次回は沖縄開催する予定です。どんな実習になるのか、どんな学生が参加するのか、今から楽しみです。今度は沖縄で会いましょう!

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