研究紹介」カテゴリーアーカイブ

伊野波佳介さん(博士前期課程2年目、栗原研究室所属)が、石垣で対面で行われた2022年度 第25回日本サンゴ礁学会大会にて「ユビエダハマサンゴ Porites cylindrica の繁殖生態」とのタイトルで口頭発表を行い、「優秀口頭発表賞」を受賞しました。

【受賞理由】
本研究は沖縄を含めアジア太平洋のサンゴ礁域で極普遍的に見られるサンゴ、ユビエダハマサンゴの繁殖生態を1年間に渡って観察し続けた結果、はじめて年間での本種の生殖サイクルを明らかにした。さらにその性比が大きくメスに偏っていること、さらに産卵が見られたメスは卵巣のみが観察される一方で精子を放出したオスには精巣と卵巣が観察されその性はメスとメスオス同体の2型から構成されている可能性が新たに示唆された。本種は水温耐性が高く近年その個体群の増加の可能性が指摘されているが、今後のサンゴの群集動態を明らかにしていく上でも、本種の繁殖生態に関する基礎的な情報が得られたことは極めて価値の高い研究であると言う点が高く評価された。


生物系の日高道雄名誉教授が、第25回 (2022年度) 日本サンゴ礁学会大会にて、学会賞を受賞しました。本賞は、サンゴ礁研究において顕著な業績を挙げた者の中から主に、(1) 学問的業績、(2) 日本のサンゴ礁学の発展に対する貢献や社会貢献(保全活動や教育・人材育成を含む)、(3) 日本サンゴ礁学会の活動に対する貢献、(4) 国際性・国際的なサンゴ礁学の発展への貢献、(5) 他分野に対する波及効果について評価され授与されるものです。贈呈式は11月13日 (日) に、大会会場でもある石垣市市民会館にて行われました。贈呈式に続いて、ナマコのキャッチ結合組織の研究に始まり、琉球大学に赴任された当時からの様々な研究、特にサンゴにおけるスウィーパー触手の形成と自他免疫認識、光屈曲性の解明など、多岐にわたる研究紹介とともに、今後の研究への期待も込められた講演が行われました(写真はいずれも広瀬慎美子氏撮影)。

生物系の広瀬裕一教授と北見工業大学、産業技術総合研究所、東海大学の研究者による共同研究の成果が、オープンアクセスの国際学術誌「PeerJ」に掲載されました(10月28日付) 。

本研究は、透明な体をもつ巻貝であるハダカゾウクラゲが、薄層状の細胞の多層構造によって白色光を反射することを明らかにしました。この新発見の仕組みによって、ハダカゾウクラゲは海中の天敵や獲物から「姿を消している」と考えられます。

詳しくは、下記の記事をご参照ください。

琉球大学公式ウェブサイトでの紹介記事:https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/38974/


<論文情報>
 
タイトル:Stack of cellular lamellae forms a silvered cortex to conceal the opaque organ in a transparent gastropod in epipelagic habitat
(和訳)細胞性多層構造による銀色の皮質が表層で暮らす透明な巻貝の不透明な器官を隠す
 
雑誌名:PeerJ
 
著者:Daisuke Sakai, Jun Nishikawa, Hiroshi Kakiuchida, Euichi Hirose*
[酒井大輔(北見工業大学)、西川淳(東海大学)、垣内田洋(産業技術総合研究所)、広瀬裕一(琉球大学)*]
* Corresponding author(責任著者)
 
DOI:10.7717/peerj.14284
 
URL:https://peerj.com/articles/14284

2022年10月2日(日)午後7時30分よりNHK総合にて放映された「ダーウィンが来た!」に、生物系の池田譲教授と川島菫研究員(池田研究室)が出演しました。

番組へのリンク:https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/episode/te/K6KMWGJYG6/

栗原研究室所属の Sherry Lyn Sayco さん(博士後期課程2年目)が、2022年8月にドイツのミュンヘンで対面開催された第60回国際貝類学会(World Congress of Malacology 2022)にて「Bleaching reduces reproduction in giant clams」とのタイトルで口頭発表を行い「2nd Prize for Best Oral Presentation」を受賞しました。

本研究はフィリピンにて白化したシャコガイの生殖への影響をフィールド調査によって評価したもので、白化がオオシャコガイ(Tridacna gigas)の生存だけではなく、生殖巣の発達にも影響を与え、その次世代に対しても大きな影響を与えることをはじめて明らかにした内容です。


生物系の小枝圭太助教が8月18日に放送されるテレビ番組に出演します。

放送局:NHK
タイトル:ダーウィンが来た!「夏スペシャル 新種発見!身近に潜む大スクープ」
放送日:8月18日(木) 夜7:30~8:42(出演は5分程度を予定)

番組リンク:https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/blog/bl/p9oerqkz41/bp/pWvwMvLJG4/


理工学研究科 海洋自然科学専攻 (生物系) の修士論文発表会 (最終試験) をオンライン (ZOOM) で開催します。

なお、ZOOMアクセス情報は関係者のみにお知らせします。

理工学研究科 海洋環境学専攻 (生物系) の博士論文発表会 (最終試験) をオンライン (ZOOM) で開催します。

なお、ZOOMアクセス情報は関係者のみにお知らせします。

一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストのウェブサイトに、生物系・大瀧研究室のインタビュー記事が掲載されました。

琉球大学 理学部(理工学研究科) 生物系 大瀧研究室
福島原発事故後のチョウ研究から見えてきた「フィールド効果」
https://www.actbeyondtrust.org/abt10th-partner02/

熱帯生命機能学講座の卒業研究中間発表会をオンラインで開催します。
どなたでも聴講できます。

「チョウの翅組織への抗体導入法の開発」 中里優吾
2月7日(月曜日)13:00開始

発表10分程度、質疑応答5分程度

以下がZOOMアクセス情報です。
https://us04web.zoom.us/j/76877141107?pwd=wKgyhi4tmvabkz-QX8NIWCOfxwUe3S.1
ミーティングID: 768 7714 1107
パスコード: 4RfLu5

カテゴリー
これまでの記事
  • 入試情報
    • 琉球大学へのアクセス
    • キャンパスマップ