伊野波佳介さん(理工学研究科博士前期課程)が2022年度 第25回日本サンゴ礁学会大会にて優秀口頭発表賞を受賞

2022年11月29日

伊野波佳介さん(博士前期課程2年目、栗原研究室所属)が、石垣で対面で行われた2022年度 第25回日本サンゴ礁学会大会にて「ユビエダハマサンゴ Porites cylindrica の繁殖生態」とのタイトルで口頭発表を行い、「優秀口頭発表賞」を受賞しました。

【受賞理由】
本研究は沖縄を含めアジア太平洋のサンゴ礁域で極普遍的に見られるサンゴ、ユビエダハマサンゴの繁殖生態を1年間に渡って観察し続けた結果、はじめて年間での本種の生殖サイクルを明らかにした。さらにその性比が大きくメスに偏っていること、さらに産卵が見られたメスは卵巣のみが観察される一方で精子を放出したオスには精巣と卵巣が観察されその性はメスとメスオス同体の2型から構成されている可能性が新たに示唆された。本種は水温耐性が高く近年その個体群の増加の可能性が指摘されているが、今後のサンゴの群集動態を明らかにしていく上でも、本種の繁殖生態に関する基礎的な情報が得られたことは極めて価値の高い研究であると言う点が高く評価された。


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