理工学研究科海洋自然科学専攻の深野哲也さん(傳田哲郎研究室:博士前期課程2年次)が、東京・八王子の大学セミナーハウスにおいて12月19日から21日に開催された第57回種生物学シンポジウムで、ポスター賞を受賞しました。
発表タイトルは「ハシカンボク Bredia hirsuta の二型雄蕊における分業の検証」で、2種類ある雄蕊の花粉が、訪花するハナバチへの報酬用と受粉用にそれぞれ機能分化していることを、花粉の性質、花の構造、送粉者であるハナバチの行動などから明らかにした研究です。
また、深野哲也さんの発表と、同研究室の田島結奈さん(博士前期課程1年次)の発表が、Plant Species Biology(PSB)編集委員会が選ぶ「PSB推しポスター」に選ばれました。田島さんの発表は「コナミキ(シソ科)の自動自家受粉機構」というタイトルで、絶滅危惧種であるコナミキが、開花前に自動自家受粉を行う一方で、自家受粉に失敗した花は開花期間を延ばすことで、外交配の機会を確保していることを明らかにしたものです。
これらの発表は、"Plant Species Biology に掲載する価値のある研究"と評価され、同誌の Notes and Insights への投稿を招待されました。
